中国の高級アイス「鍾薛高(Chicecream)」。
火であぶっても全く溶けないという、中国のアイスは大丈夫なのか…?
添加物を心配する声や、原料や仕組みを知りたいという声が見受けられます。
この記事では、中国の溶けないアイス動画、その原材料や溶けない理由を調査しました!
中国の溶けないアイス動画!
消費者が室温31度の部屋に1時間放置しても、全く溶けなかったと話題になっている、中国の高級アイス「鍾薛高(Chicecream)」。
最も高いものでは日本円で1,300円もするという、ハーゲンダッツもびっくりな超高級アイスです。
そんな超高級アイスを、室温31度で1時間放置してしまった消費者がいることから、今回の騒動に繋がったそう。
放置してしまったアイスを1時間後に見てみると、アイスが溶けずに原型を保っているという驚きの事態に。
普通のアイスなら液体化してしまうところですが、多少崩れたものの溶けていなかったそうです。
1,300円近くする高級アイスを1時間放置せざるを得なかった理由も気になりますが…
(バーナーで炙る動画は0:58頃から)
中国では、アイスを火やバーナーで炙る動画が続々とアップされています。
動画を見ても、焦げているのにアイスは溶けていません。
これは一体どういうことなのでしょうか…?
中国の溶けないアイスの原材料と溶けない理由
中国の高級アイス「鍾薛高(Chicecream)」の原材料はコチラ。
*1商品をピックアップしているため、他のものとは異なる可能性があります
溶けないアイス原材料
クリーム、ミルク、海藻複合シロップ(トレハロース、マルトース、飲料水)、飲料水、全乳粉、甘味卵黄、スキム乳粉、でんぷん、ローカストビーンガム。
一見すると、そこまでおかしいものは見当たりません。
トレハロースは天然糖質、マルトースは麦芽糖。
気になるのは、ローカストビーンガムあたりでしょうか。
ローカストビーンガムは、アイスクリームによく使われる増粘安定剤の一種です。
よく使われる増粘剤の種類
- グァーガム
- ローカストビーンガム
- カラギナン
- タマリンドガム
- ゼラチン
特に「ローカストビーンガム」や「カラギナン」は、アイスの形を保つための「保型性」に優れているそう。
原材料の最後に書かれているということは、占める割合は最も低いことになりますね。
(もちろん、正しく書かれている前提ですが…)
でんぷんも粘り気を増すために使われていると思われますが…。
それだけで溶けないレベルまでの粘り気に到達するのは難しそうです。
中国の溶けないアイスブランドのコメント
中国の高級アイス「鍾薛高(Chicecream)」は以下のようなコメントを発表。
- 自社の製品は国の安全基準に従っている
- 焼いたり、乾燥させたり、温めたりしてアイスクリームの品質を評価するというのは科学的ではない
- アイスの水分量が少ないためである
”大量生産されるアイスクリームには通常、安定剤が使われており、米食品医薬品局(FDA)も認可している”と報道されていました。
ちょっと謎が残りますね。
日本にも溶けないアイスはある
日本にも溶けないアイスはあります。
その多くは、葛や寒天を用いた、アイスクリームではなくアイスバーのようなもの。
筆者も葛を使用したアイスを食べたことがありますが、もっちりひんやり美味しく、さらに健康的で低カロリーといいこと尽くしでした。
ぜひ日本の溶けないアイスも食べてみてくださいね!